渦巻き   

 

俺の頭の中が空回り
地上を見下ろす太陽に夜が忍び寄り
月がその歯をむき出して笑う

 

俺は塔のてっぺんからまっさかさま
螺旋階段はブルースのように渦を巻く

 

不戦勝が誇りの王たちは失脚して 
掟を亡くした人々はまごつかされている
首謀者たちは顔を窓からちらりと覗かせる

 

俺は塔のてっぺんからまっさかさま
螺旋階段はブルースのように渦を巻く

 

眠っていた愛の問題は
頭の中で新聞紙のように広がった
俺には分っているはずだ
俺を狂わせているのは
脳裏に張り付いた灰色のあなたの笑顔

 

俺は塔のてっぺんからまっさかさま
螺旋階段はブルースのように渦を巻く

 

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