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涙の海
垢抜けた虹に投げた夢見がちな心たちは
いつも惨めな姿で帰ってくるね
あとどれだけ傷つけば人は強くなれるのか
瞳の奥をかすめる砂時計に粒
落ちかかる夜空は星屑のアルファベット
さびしさ消す言葉を探して彷徨うよ
涙の海に浮かべた船で今日もこの星を行く
どこかの街の灯りが見えたら僕は笑うかな
花火のように芽生えたただひとひらのやさしさが
誰の為にもならず僕らを引き裂いてゆく
あなたの笑顔が見たくて 心の底から見たくて
光るナイフの刃を海に投げ捨てた
振り返った季節は影たちの空騒ぎ
なだめることもできずにこの胸に波打つよ
涙の海に浮かべた船で今日もこの星を行く
どこかの街の灯りをあなたも見つめているだろうか
涙の海に浮かべた船で今日もこの星を行く
どこかの街の灯りが見えたら僕は
涙の流れぬ世の中では人は生きて行けないのなら
あぁこの街の灯りに抱かれて今日は笑おうか
たとえそれがやがては吹き荒れる嵐の前の静けさでも
涙の海でまたいつか
※無断転載はご遠慮願います。
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