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こんな雨の日は
                          
曇りガラスの外は雨
いつまでも降りやまない様子
こんな日は一日中あなたと寄り添っていたいな
記念碑のようにいつまでもじっとしていたい
屋根を打つ雨の音はますます激しくなる
あぁずっと一緒にいようよ
こんな雨の日は

 

ドアのそばには僕の傘
ボロボロに破けてしまっている
土砂降りの中を泥にまみれてあなたのもとへ走ってゆきたいな
だけど僕にはそんな気力は残っていない
僕の目は立てかけてある傘に釘づけにされている
あぁずっと一緒にいたいな
こんな雨の日は

 

あなたさえいてくれればこんな雨の日も
こんな雨の日も…

 

曇りガラスの外は雨
冷たい空気が僕を包み込んできたよ
僕が包まれていたいのはあなたの柔らかい肌だけなのに
それはいつまでも燃え尽きることを知らない
雨の中にあなたの顔がぼんやりと見えている
こんなふうに一人でいるなんてどう考えてもおかしいな
あぁずっと一緒にいようよこんな雨の日は

 

 

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